斎藤佑樹のスロー再開時期は未定「キャンプは無理」

ランニングを終え引き揚げる日本ハム斎藤(撮影・佐藤翔太)

右肘靱帯(じんたい)断裂から保存療法で復活を目指す日本ハム斎藤佑樹投手(32)が5日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で今年初めて自主トレを行い、患部の現状と今後の見通しについて明かした。「体の状態は、肘以外は全部元気なのでね。あとは肘を早く治して、それまでに備えておくという感じですね」。グラウンドではランニングメニューを精力的にこなし、屋内では肩周りや胸部、股関節などの柔軟性、安定性を高めるトレーニングも行っているという。

現状は、昨季終了時から2カ月以上、ノースロー調整中。週に1度、病院で経過観察を続けており、回復具合は「流れとしては順調だと思います」と話したが、スローイング再開時期は未定。「靱帯が切れているので、それがくっつくまで待つか、くっつかなくても痛みさえなくなれば。靱帯自体には神経がないので。それまで様子を見るという感じですね」。本格的な投球の再開も「とりあえずキャンプで、というのは無理です」と険しい道のりであることも明かした。

あくまでも、目標は1日でも早く1軍戦力として復帰すること。「1軍のマウンドに立って勝ち星を挙げてチームが優勝するという最高の結果を求めていきたい。『今季中に1軍』という悠長なことは言ってられないので(復帰は)早ければ早いほうがいい。とにかく戦力として復帰できるようにしたいです」と前を向いた。