ヤクルト奥川が初1軍キャンプ「楽しみ」高津監督

ヤクルト奥川恭伸(2020年11月10日撮影)

1年間1軍で投げ抜く。ヤクルトは21日、都内の球団事務所で1・2軍監督コーチ会議を行い、奥川恭伸投手(19)は、初の1軍キャンプスタートが決まった。

ルーキーイヤーの昨年キャンプでは右肘炎症の影響で2軍調整。高津監督は「2年目の彼がどれだけ成長してグラウンドに立ってくれるかというのはすごく楽しみ」と大きな期待を寄せた。ブルペンでの投球予定などはキャンプ前にすべて決め、スローペースで調整させる方針。他の投手たちとは異なり、球数や投球間隔を管理していく。「投げること、技術的なこと以外で経験させてあげたい。プロ野球を分かってほしい気持ちが強い」と親心を見せた。

新人選手では、ドラフト1位の木沢尚文投手(22=慶大)2位山野太一投手(21=東北福祉大)4位元山飛優内野手(22=東北福祉大)5位並木秀尊外野手(21=独協大)の大卒選手全員が1軍入り。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、1、2軍間の選手入れ替えは考えず、1軍は投手22人、野手20人で始動する。指揮官は「絶対的に競争させる。全員で少ない枠を取りにいってほしい」と奮起を促した。【湯本勝大】