広島小園に「もっと率残るし飛ぶ」山田哲人から助言

ティー打撃を行う小園(撮影・加藤孝規)

開幕1軍諦めん。広島小園海斗内野手(20)が24日、広島・廿日市市の大野練習場での自主トレに合流した。10日から21日まで、松山市内でヤクルト山田や川端らと合同自主トレを行った。タイトル獲得経験のある2人の打者から多くの金言をもらい、体にたたき込む作業を繰り返す。3年目で初の2軍キャンプスタートから逆転の開幕1軍へ、巻き返しを期す。

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スイング軌道の変化が、自己改革の1歩でもある。大野練習場での自主トレに合流した小園は、新たな感覚を確認するようにレベルスイングからのティー打撃を繰り返した。奮起と覇気を促されたシーズンへ向け、宝塚リトルの先輩であるヤクルト山田に弟子入り。飛躍のきっかけを探った。

10日から21日まで山田、川端らと松山市内で合同トレを行った。タイトル獲得歴のある2人との時間は「濃すぎる」ものだったという。山田からは「みんなが普通にできることができなくて、人ができないことができている」と指摘された。その上で「俺もそうやった。それを覚えたら全然違う。もっと率残るし飛ぶよ」と助言された。詳細は語りたがらなかったが、バットの軌道がダウンスイングからレベルスイングに変わった。さらに球を手元までしっかりと引きつける感覚をたたき込んでいる。

昨季は1軍出場3試合のみも、2軍ではウエスタン・リーグ2位の打率3割5厘。フェニックスリーグでも打率3割をクリアした。春季キャンプ2軍スタートは期待の裏返し。佐々岡監督は「厳しさもありながら、その分期待するところもある選手」と発奮を求める。小園も「まだ開幕してない。しっかりアピールできるように、2軍でしっかり練習して呼んでもらえたら。悔しい気持ちを持って毎日やっていければ」と、若さを前面に出す意識改革も宣言。逆転での開幕1軍を目指し、2軍からの巻き返しを誓った。【前原淳】