若鷹よ、オーラをまとえ! ソフトバンク小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が3日、栗原陵矢捕手(24)ら若手に「真のレギュラー」への心得を説いた。栗原は昨年ブレークしたが、打率2割4分3厘からの向上を厳命。主力選手が持つという「ゾーン」「近寄りがたさ」という領域に近づくことを求めた。
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ヘッドコーチとして迎えた初のキャンプは第1クール最終日。小久保ヘッドコーチは自らノックを打ち、ティー打撃のトスを上げ、日が暮れるまで室内練習場で打撃練習を見守った。この日のフリー打撃で鋭い視線を送ったのは栗原だ。「去年打てなかった時期が長かった。レギュラーとしていかに短くするかが大切。2割4分台では、ずっとレギュラーでは厳しいという、ちょっと厳しい話もしました」。不動の存在になるためには、打率アップが必要不可欠とした。
栗原を含め、若鷹たちの練習を3日間見つめて感じたこともある。「主力選手にある『ゾーン』というか、1人の時間の大切さというか。そういうところが持てない若い選手が多い。コーチ陣も声かけにくいよなっていう練習の雰囲気があるんです。やっぱり柳田とか、松田にしろ川島にしろ、練習しているときに、ちょっと声かけにくいなっていう雰囲気のある選手はこの世界では抜けている」。1日1000スイングというノルマの下、懸命にバットを振っているが、まだレギュラー格が持つ「自分の世界」にたどり着いていないと指摘する。栗原自身も「オーラというか、雰囲気を感じる場所はある。見ててもすごく勉強になる」と先輩たちの姿を追いかけている。
小久保ヘッドは「そういう選手の変化がこの1カ月に出てくればいいなと思います。そういうところは教えるところじゃないので。若い選手はそういう空気感を敏感に感じ取って、そういうものを作り上げてほしい」。栗原はじめ、若鷹たちが“オーラ”をまとい、真のレギュラーに少しでも近づけるよう、後押しの1カ月間にする。【山本大地】