答えは鏡の中、バット、マウンドにある-

ブルペンを終えた巨人高橋(上)のマウンドを指さし指導する桑田投手チーフコーチ補佐(2月7日撮影)

答えは鏡の中、バット、マウンドにある-。宮崎1、2軍キャンプの第2クール3日目の8日、今季初実戦となる紅白戦が行われる。若手主体の1、2軍混合チームでの対戦。1軍生き残り、1軍昇格をかけたサバイバルが本格化する。実戦に入れば当然、結果が重視される。限られたチャンスをどう生かすか。アピールするためには客観的に自分自身を分析できるかが大事になる。

09年以来のチーム復帰となった金2軍ヘッドコーチは無我夢中にバットを振り込む若手野手陣に「100%の努力なのか、そうでないのか。自分のスイング、プレーを客観的に見られるようになろう」と呼びかけた。鏡に映る姿を想像できるか。特徴、長所、課題…。成長するための、アピールするための方法論が凝縮されている。

阿部2軍監督は客観的な視点に同調した。「なぜ、試合用のバットを打席ごとにきれいに拭き上げるのか。若い選手には考えてほしい」。ヘッド部分に無数の打球跡や松ヤニ、土がついている打者に成長はないと断言した。「どこでボールを打ったのか。どれぐらいバットの芯からずれていたのか。自分の感覚とどれぐらい違うのか。バットに残った、インパクト時の打球跡が、仮に凡退しても次の打席につながる」と説明。主力の坂本、丸らが打席後にベンチでバットを拭き上げる光景はテレビ越しで何度も目にする。勝負の打席でバットに残った打球跡が客観的根拠となって結果につながる。

投手陣も例外ではない。桑田投手コーチ補佐は「投げ終わった後にマウンドに答えが載ってると思ってる」と持論を提言した。投球後のマウンドのプレートから何足分を踏み出しているかを計測し、記録。削れ方や、土の掘れ具合から状態や調子を感じ取れると、宮崎合流初日のブルペンからデータをインプットし続けている。

気持ちだけが前のめりになっても結果にはたどりつけない。鍛え上げてきた体を生かすためには客観的根拠に基づいたロジックが必要になる。【為田聡史】