鉄腕西武平井が先発変身「ミカミマン」で科学トレも

ブルペンで投球する西武平井(撮影・滝沢徹郎)

鉄腕が科学のチカラで先発に変身する。西武平井克典投手は12日、シート打撃に登板予定も雨天中止。代わりにブルペンで約110球を投げ込んだ。

19年に稲尾超えとなる81試合登板のパ・リーグ記録を樹立も今年は「プロに入ってずっと挑戦したいと思っていた」先発に挑戦。手札を増やすためチェンジアップに取り組み、目慣らしで打席に立ったベテラン栗山に試投した。

今キャンプでは210球の投げ込みも敢行したが、科学トレも行う。チームがNTTコミュニケーション科学基礎研究所と共同研究の動画解析ソフトも利用。開発者の名前を取った仮称「ミカミマン」はハイスピードカメラで撮影し、解析する。レーダーで計測するトラックマンより、正確な数値が出るという。「自分のいい感覚で投げた時にどう放れているか。体重移動、リリースのポイントも細かく(数値が)出る。近づければ安定した球が投げられる」と実感する。

フォームも大学以来のワインドアップに改良。「まずはオープン戦で先発としてスタートラインに立てるように。まだ課題があるので1個ずつ、つぶせるようにしたい」と新スタイルを追求する。【広重竜太郎】