ソフトバンク上林に「悩むなよ」高校恩師からの助言

打撃練習を行う上林(撮影・岩下翔太)

ソフトバンク上林誠知外野手(25)が14日、「故郷」に思いをはせてレギュラー復帰を誓った。13日深夜に高校時代を過ごした仙台市を含めた地域で地震が発生。仙台市に住む弟らと連絡を取り無事を確認した上林は「プロ野球という夢の中に今、自分がいる。夢を追ってやってきた人たちの分まで頑張らないといけない」と言葉に力を込めた。

仙台育英進学直前、さいたま市で東日本大震災を体験した。「はっきり覚えている。仙台に行く途中、高速で走っている横は何もなかった」。入学式も遅れ、春の大会も中止。あれから10年がたって余震に見舞われた。「今オフに高校の監督から『プロ野球という夢の舞台にいるのに悩むなよ。心配かけたらいけない』と言われました」。仙台育英時代の恩師、佐々木順一朗氏(61=現学法石川監督)の言葉も思い出し、気持ちを新たにした。

10日から2日間行われたシート打撃では、計4打数3安打と結果を残した。15日に今春キャンプ初の紅白戦が予定されているが、レギュラー争いもスタートする。昨年日本シリーズでMVPを取るなど活躍した栗原らと激しいアピール合戦となるが「普通に自分のプレーをすれば負けないと思っている」と胸をはる。

この日はアーリーワークで、打撃練習に汗を流した。練習後、小久保ヘッドコーチから直接指導を受けた。「僕は左足を止めてしまう。しっかり回すようにしていたが、特に内側を使って回すように言われました」。レギュラー奪回へ迷いはない。夢の舞台で自分を信じてプレーするだけだ。【浦田由紀夫】