阪神1軍キャンプ地の宜野座、日本SのPV開催検討

道の駅「ぎのざ」のミニミュージアムに展示中の矢野監督の現役時代の手形を指す、宜野座村観光協会の仲間赴人事務局長(撮影・磯綾乃)

阪神が1軍キャンプを行う沖縄・宜野座村観光協会が日本シリーズのパブリックビューイング開催を検討していることが15日、分かった。今年はコロナ禍で無観客で球春を迎えた。同村観光協会の仲間赴人(はやと)事務局長(40)はナインにエールを送り、阪神が日本シリーズ出場した際のPV構想を明かした。

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いつものにぎやかな声が今年は聞こえてこない。コロナ禍の影響で無観客開催。「ファンの方とコミュニケーションを取るのが楽しみだったんですが…」。宜野座村観光協会の事務局長、仲間氏は残念がる。例年は観光協会のテントを張り、オリジナルグッズを販売。購入にやってくる個性豊かな阪神ファンと話すのが大好きだった。

グラウンドの外野にある「チバリヨー」の花文字は、毎年キャンプ前に1日がかりで形作る。今年は感染対策のため人数を絞って行い、午前9時から午後6時まで、約2万株の花を植えた。「出勤前にブルペンやメイングランドの周りを車で通って見るのが、日課になりました」。キャンプ地には入れないが、遠くからナインを応援する。

近年のキャンプ休日には、観光協会がある道の駅「ぎのざ」へ選手が訪れるのが恒例だ。19年はルーキーだった近本、木浪、斎藤がシーサーの絵付けを体験。昨年はサンズとボーアが名物バーガーにかぶりついた。「来てくれた新人さんが活躍してくれると、とてもうれしいです。サンズは食べっぷりも良く、サービス精神旺盛でノリが良かった。今年も頑張ってほしいです」。

仲間氏には構想がある。「スクリーンを置いて、日本シリーズのパブリックビューイングをやりたいと思っています」。道の駅「ぎのざ」には阪神グッズのショップとミニミュージアムが併設。同氏が10年に約2週間かけて集めた、現役時代の矢野監督らの手形もずらりと飾られている。いずれは2つを合体させ、規模を大きくしたいと計画。今年の秋には宜野座の阪神ファンが集い、画面越しに日本シリーズの勇姿を応援できれば最高だ。

「まずはコロナが収まって、阪神が優勝してくれて、来年帰ってきてくれたらうれしいです」。22年こそはにぎわう宜野座村で、優勝したナインを迎え入れたい。【磯綾乃】

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