阪神4位栄枝が対外デビュー戦で「枝キャノン」披露

シートノックで声を出す阪神栄枝(撮影・上山淳一)

阪神ドラフト4位の栄枝裕貴捕手(22=立命大)が、対外試合デビュー戦で「枝キャノン」をさく裂させる。

18日にDeNAとの練習試合(宜野湾)に「8番捕手」で先発予定。二塁送球1秒8の強肩をアピールするには、最高の相手とバッテリーを組む。先発する青柳は昨季正捕手の梅野と組んだ85回2/3で許した盗塁はわずか1つ。データも示すようにクイックモーションの速さには定評がある。

栄枝は「肩を一番見せれたら」と意気込み、「青柳さんはクイックがめちゃくちゃ速いので、走られたら全然ダメだと思う。走ってきたら全部アウトにしたい」。高速クイックのお膳立てを受け、DeNAの機動力を封じるつもり。バットでも「キャンプに入って振り込んできている。打つ方でもアピールしないと1軍にこのまま残れない」と攻守で存在感を示したい。

青柳は新人捕手による新たな引き出しに期待した。2人はキャンプのブルペンで2度バッテリーを組んでおり、実戦は初めて。「ちょっと楽しみだなというのがある。栄枝が固定概念なしでどういう配球をしてくれるのかが僕の気づきになると思う。そういう部分も楽しみながらできたらなと思います」。配球は全て栄枝に任せ、新たな発見を楽しみにした。【奥田隼人】