工藤監督「一番元気があったのは川瀬君」一問一答

ソフトバンク工藤公康監督(2021年2月5日撮影)

ソフトバンクは26日、宮崎春季キャンプを打ち上げた。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。

-無観客でのキャンプを振り返って

工藤監督 宮崎に来ると、日本一になったときのパレードを催していただいたりとか、宮崎県の知事であったり市長であったりの歓迎を受けて、そこからキャンプが始まる。そういうものがないとさみしいですし、ファンのみなさんと迎えられないというところも残念に思う気持ちもありますが、こういう事態になってしまったからには、我々の気持ちはみなさんとともにあるという思いを忘れずにやってきました。

-チームの仕上がりは

工藤監督 ほぼほぼ。後はゲームをこなしながら。試合に入っていく体作りはできたかなと思います。

-キャンプに点数を付けるなら

工藤監督 現状でいる選手たちでいえば80点、90点というところ。まだ復帰していない選手も何人かいるので、しっかり整備していっていい開幕を迎えられるように準備したいと思います。

-リハビリ組の千賀、東浜のスケジュールは

工藤監督 リハビリの方から計画も聞いています。そこまでの間にしっかり戦っていかなくてはいけないですし、彼らが復帰して問題なく投げられるというところまではピッチャー陣で助け合っていきたい。

-開幕には不在ということか

工藤監督 時間がかかるという話は聞いています。いつということではなくて、計画を持ってやっていくということは聞いていますので。リハビリなのでしっかりお願いして、早められるところは早めてもらってという話をしている。復帰の時期というのは、またしばらくすればわかるんじゃないかなと思います。

-開幕投手、石川への思いは

工藤監督 キャンプの中でしっかり投げても来てくれていますし、いい調整をしているんではないかと思います。ボール自体も見ましたけど、本人も手応えを感じてくれているので、石川君に決めました。

-開幕ローテのイメージはできてきた

工藤監督 これはまあ、ある程度です。当然、実績や昨年のことも考えて、どういう風に作っていくことがベストかなと投手コーチと話しながらやっていますので。それも開幕までにはしっかり組み立てて、いい開幕を迎えられるようにやっていきたい。

-目立った選手は

工藤監督 野手の中ではこの1カ月を通して一番元気があったのは川瀬君かなと思いますし、上林君も、昨年と違う上林君が見られるんじゃないかなという期待はあります。

-投手では

工藤監督 貪欲にやっているのは杉山君かなと思います。自分で課題を持ってやっているのかなと思いますので、彼の成長が少しでも見られて、オープン戦で結果となって出てくれればという期待は感じています。

-小久保ヘッドコーチの影響は

工藤監督 選手のいいところをしっかりコーチ陣で共有して、各選手に対してどういう風にして教えていくかまとめていましたし、一番は言っていることが1人の選手に対して、ヘッドも含めて1つになっていることが、選手も迷わないでこのキャンプを過ごせたことにもつながるのかなと思う。結果的にしっかりスイングしたことでスイング力は身についたのかなと思います。

-小久保ヘッドとのコミュニケーションは

工藤監督 基本的にはここまで3試合やってきましたけど、オーダーであったり、途中で選手を代えてということは小久保ヘッドが考えてくれていることを今はやっている段階になります。宮崎にいる2試合は基本的に打たせていく。福岡に帰ってからは作戦面も含めてやっていく。野手は結果で絞っていかないといけない段階にもなる。コーチの話も聞きながらまとめていければと思います。

-新人の井上、牧原巧もアピール

工藤監督 近年なかなかキャンプにつて行くこともままならない選手が多い中で、2人を含めてドラフトで取った選手は付いてきているという評価をいただいている。彼らの伸びしろ、技術、プロのスピードについて行けるようになれば1軍の昇格も近くなってくると思う。まずはしっかり試合に出て行きながら慣れていってほしいなと思います。

-オープン戦はどういう期間にしたい

工藤監督 キャンプの最初に個々のレベルアップを伝えている。しっかりできている、かつ結果を残すことが大事。ぼくのわからないところも小久保ヘッドに聞きながらやっていけたらと思いますし、ピッチャーの整備も入ってくる。見極めも含めてしっかりやっていきたいと思います。

-アキレス腱のコンディション不良でリハビリ中の柳田の状態は

工藤監督 打撃は問題ないということと、投げる方も問題ない。後は最終的には走るところ。少しずつは増えているということなのでね。試合の中である動きはある程度確認しないといけない。足に問題ないとなってもすぐにぽんと合流ではなくて、しっかり確認作業してもらってから上がることが大事かなと思っています。チームの事情も加味されると思うので、おいおい、コーチと話しながら考えていきたい。場所的に慢性化するのが一番良くない。治すところはしっかり治さないとまた出てしまう。2年連続でということなので、慎重にならざるを得ないとは思います。

-開幕メンバーの絞り込みが始まる

工藤監督 ここからは正直、対応力かなと思います。スイングしっかりできてるし体もできてきたと聞いている。サインも出るでしょうからそういうところもこなしてほしい。チームというのはバランスで作っていかなければならないところもある。ぼくが大事にしているユーティリティーもチームにとって戦力であると考えている。みんなで話し合って、最終的にどういうメンバー構成にしていけるか考えたい。