<教育リーグ:ソフトバンク-中日>◇12日◇タマホームスタジアム筑後
ソフトバンク千賀滉大投手(28)が、完全復活への第1歩を派手に踏み出した。両ふくらはぎのコンディション不良で出遅れていたが、教育リーグ中日戦(タマホームスタジアム筑後)で先発。今季初実戦ながら最速159キロをマークするなど、2回を無失点に抑えた。
1回先頭打者への初球。低めへのボール球だったが157キロを計測。最後はフォークボールで見逃し三振に切って取った。2番石岡の3球目にはこの日最速の159キロをマークした。キャンプ初日からリハビリ調整。じっくりマイペースで仕上げ、初実戦で答えを出した。「思ったより投げられたと思う。課題も分かったし、今後もしっかりやっていく道が見えた」と言葉も弾んだ。
フォームのチェックがテーマだった。「打者との対戦となった時に、自分のフォームがどうなるかを確かめたかった」。初回は1安打1四球も無失点で切り抜けると、2回は1四球こそ与えたがフォークでの空振り三振を含め無安打に抑えた。30球メドの予定で32球で降板。シンカー系の新たな変化球も投げ「2、3球ですね。これからです」と試運転としては上々だった。「まだまだいける。この調整でこのくらいかというのが感想です」と余力を感じさせた。倉野ファーム投手統括コーチも「順調です。予想以上だった。直球は問題ない」と評価した。
報告を聞いた工藤監督は「開幕には考えてない」と、完全復活まで本人に任せる方針。次回は17日オリックス戦(オセアンBS)に登板予定。「あとはとにかく投げるという動作に慣れるだけ」。昨年、最多勝、防御率、奪三振のタイトルを手にしたエースが完全復帰へ、最高のスタートを切った。【浦田由紀夫】
▽ソフトバンク牧原巧(千賀の球を受けて)「球が速くて、すごかった。変化球もすごく動くので、ゴールキーパー(の気分)みたいだった。いい経験ができてよかった」