エンゼルス大谷翔平投手(26)が海を渡って4年目。オープン戦とはいえ、ついにメジャーでベールを脱いだ“リアル二刀流”に、育ての親とも言うべき日本ハム栗山英樹監督(59)は23日、千葉・鎌ケ谷で「二刀流は彼にとって必然なんだ。打って投げて走る。翔平の本質を引き出すには、アレ(二刀流)が一番いい。すごく夢があるよね」と、目尻を下げた。
「1番投手」での出場は、16年7月3日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来だった。日本でも、1番での二刀流起用は、この1度だけだ。その難しさについて「塁に残った時、キャッチボールが出来ない、肩が出来ない状況でマウンドに上がる怖さがある」。当時は「投げ方が下手くそだった」からこそ「肩や肘が壊れる可能性があるから、怖くて。本当に背筋が凍っているような感じだった」と、起用する側の心情を吐露した。
類いまれな才能を預かり、手探りで二刀流実現を目指した5年間。「あいつの背中を押すには、天真らんまんに、すべてやらせる。1つにしない方が、いいんだ」。信念で突き進んだ大谷との月日に思いをはせ、表情を緩めた。【中島宙恵】