阪神佐藤輝の父・博信さん(53=関学大准教授)が24日、古賀稔彦さんの死を悼んだ。同い年で日体大の柔道部時代はチームメート。卒業後の91年の講道館杯では博信さん(当時大産大助手)が86キロ級で初優勝。日体大大学院生だった古賀さんは71キロ級で4連覇し、一緒に記念写真を撮った。
「ビックリですね。そんなにすぐとは…」。数日前に友人から状態がよくないことを知らされたが、突然の訃報にショックを隠せなかった。同学年のグループLINEには昨年のドラフト当日、古賀さんから「おめでとう。すごいね」とメッセージが届いたという。
無差別級で争う90年の全日本柔道選手権では、東京予選で対戦。「僕はペラペラの紙のように投げられましたよ」と圧倒的な強さを見せつけられた。「身近にいた五輪のスーパースターだったけど優しかった。私の試合のセコンドでアドバイスもくれました。自分がチャンピオンだとか、そういうものはなかった。小さいことに悩んだり、お酒飲めば酔っぱらうし、人間的な部分を見て、俺も五輪を目指そうと思わせてくれる存在でした」。最後に会ったのは18年10月。兵庫・尼崎市での全日本学生体重別団体優勝大会で、スタンドから一緒に母校を応援した。「輝が(公式戦で)プレーするところを見てほしかったですね」。盟友の無念をかみしめた。【石橋隆雄】