2年ぶり2度目の開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手(27)が「松戸対決」に闘志を燃やした。プロ野球開幕前日の25日、舞台となる楽天生命パークで全体練習に参加した。26日に投げ合う涌井は自身と同じ千葉・松戸出身。大役に恥じない快投で同郷の大先輩と渡り合い、チームに開幕白星をもたらす。
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やるべき準備は整えた。上沢は自信を持って言った。「チームを代表して1年の始めに投げる。それに恥じない投球はしたい」。2月、27歳の誕生日に栗山監督から2度目の大役を通達された。約1カ月半の調整期間で心身とも仕上げ、臨む大舞台。憧れてきた大先輩右腕と真っ向勝負する。
上沢 涌井さんは同郷の先輩。本当に素晴らしい投手で実績や経験がたくさんある。なんとか負けないように胸を借りるつもりで頑張りたいと思う。
出身中学は隣で「小さい頃から有名」だった7学年上の涌井とは球場で会えば話をする間柄。「だいたいちゃかしてきます。『よぉ松戸のスーパースター』って。僕なんか全然スーパーじゃないですから」と苦笑いも、10年目で初めて投げ合う試合が開幕戦。「優しく話しかけてくれる先輩。そういう人と、そういう舞台で投げ合えるのは幸せ」と、緊張感とともにワクワクも高まってきた。
舞台となる楽天生命パークは3年ぶりの登板だ。前回は18年9月8日。2日前の未明に北海道胆振東部地震が発生後、最初の試合だった。ライフラインが寸断され、調整もままならない状況だったが野球が出来ることに感謝しながら先発。「特別な試合で記憶にはっきりと残っています」。3回9失点で黒星を喫した試合は忘れられない。
今はまだコロナ禍が収束しない状況だが、開幕を迎えられる。「医療従事者の方やプロ野球開催に関わったたくさんの人たちに感謝しながら投げたい」。気持ちを込めて投じる1球1球で、きっと今回はチームを白星に導くはずだ。