巨人戸郷、7回1失点で初勝利も目標15勝へ反省

巨人対DeNA 7回1失点で勝利投手となった巨人先発の戸郷(撮影・横山健太)

<巨人10-5DeNA>◇27日◇東京ドーム

巨人戸郷翔征投手が快調に21年シーズンの滑り出しを決めた。

「走っていたので多く使おうかな」と直球で押し、7回4安打1失点。無四球で、球数は1回平均で約15球とテンポよく抑え、桑田真澄投手チーフコーチ補佐の掲げる「135球で完投」のペースを実践した。「ストライク先行が一番。球数も意識しながらいい状態で投げられた」と納得した。

前日練習で左側頭部に打球を受けた影響を感じさせない好投で、チームの開幕2連勝に貢献。「出だしの1勝というのが一番うれしかったですし、この流れに乗ってたくさん勝てれば」と笑顔で振り返った。

15勝という高い目標を設定するだけに、ここで満足はしない。7回、佐野に許した1発を「あれが先制点だったら7回に1-0。もったいないなとずっと思ってました」と反省。「6、7回がうまくいかないところが多い。もっとテンポよくできたんじゃないか」と課題を挙げた。【小早川宗一郎】

▽巨人原監督(戸郷を7回で交代したことについて) 初戦ということもあるし100球から110球ぐらいをメドに考えていたので予定通り。今年は智之(菅野)を超えようじゃないかっていうのが、私と戸郷の合言葉ですから。

▽巨人大城(7回1死一、三塁から適時中前打など連日のマルチ安打) 受け身にならずに積極的にスイングしていきました。