「伝統の一戦」今季初の巨人阪神/過去5年初戦メモ

20年6月19日、原監督(左)は右越え2点本塁打を放った吉川尚を笑顔で出迎える

巨人は6日から阪神と今季初の「伝統の一戦」に臨む。第1ラウンドは甲子園で午後6時プレーボール。過去5年の初戦をVTRで振り返る。

◆2016年4月5日(東京ドーム) 阪神金本知憲監督が巨人高橋由伸監督との「新監督対決」初戦で8-2と圧倒した。積極的な走塁を絡めて6回までに8安打8得点。前年5敗を喫したアーロン・ポレダをKOした。ドラフト1位高山俊が4安打。金本監督は「カード初戦でもあったし、去年5敗した投手に勝てたことが一番大きいですね」と満足の笑み。

◆2017年4月7日(甲子園) 開幕から首位をひた走る巨人が5-3で先勝。岡本和真が敵地でプロ初のマルチ安打となる2安打1四球の全打席出塁。初回2死満塁から伝統の一戦で自身初タイムリーとなる2点適時打を放ち、3試合ぶりのスタメン起用に応えた。智弁学園(奈良)の14年センバツで1試合2本塁打と大暴れした舞台に戻り、「あの時とは別物です。プロは何もかもが全然違う。ただ、阪神との試合は、何でか分からないんですが気合が入ります」。

◆2018年3月30日(東京ドーム) 金本阪神が5-1で開幕G倒を決めた。2点リードの3回、大山悠輔が勝利を確信させる1号2ラン。福留孝介も先制ソロを放つなど、巨人エース菅野に2発&12安打を浴びせて攻略した。

◆2019年4月2日(東京ドーム) 巨人長嶋茂雄終身名誉監督が来場。18年6月8日以来となる公の場に姿を見せ、バルコニー席から観戦。ミスターの笑顔に導かれ、丸佳浩が1回に先制の適時二塁打、5回には移籍1号ソロ。4番岡本和真も3回に2点適時二塁打。平成最後の東京ドームでの「伝統の一戦」初戦に9-3で完勝した。長嶋氏は「やっぱり球場はいいね。わくわくするよ。みんな喜んでくれて、手を振ってくれてね。打線も吉川君、坂本君、丸君が1、2、3で先制したから爆発したね。岡本君ももう少しかと思ったけど、よく打った」と喜んだ。

◆2020年6月19日(東京ドーム) 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、プロ野球が約3カ月遅れで開幕。巨人は「伝統の一戦」から始まった開幕戦を3-2で制し、史上初の通算6000勝を達成した。1点を追う7回1死二塁のチャンスに、吉川尚輝が逆転2ラン。原辰徳監督は「本当は抱き締めたかったよ」と、初解禁した「エアグータッチ」で出迎えた。