楽天黒川がバースデー適時打「なんとか粘ってしっかり仕留めた」

日本ハム対楽天 2回楽天2死二塁、中前適時打を放つ黒川。投手上沢(撮影・鈴木みどり)

<日本ハム4-1楽天>◇17日◇東京ドーム

20代最初の日も、バットで輝いた。17日に20歳の誕生日を迎えた楽天黒川史陽内野手が、日本ハム5回戦(東京ドーム)に「7番三塁」で2戦連続先発出場。2点を追う2回2死二塁、日本ハム先発の上沢から、中前へ“バースデー適時打”を放った。19歳最後の日となった16日は殊勲打で、7戦ぶり勝利に導いた勝負強い高卒2年目野手が、2日連続で存在感を見せた。

粘って粘って、はじき返した。フルカウントからの10球目。上沢が2度首を振り、うなずいて選んだ勝負球の145キロフォークを捉えた。「チャンスだったので甘い球が来たら仕留めようと思っていました。なんとか粘って、しっかり仕留めることができて良かったです」。二走浅村が本塁へ激走し、捕手のタッチを避けて生還。黒川が一塁上で白い歯を見せた。

前日16日に今季初昇格し即先発出場。早速、同点の7回無死2塁の好機で、勝ち越しの適時二塁打でヒーローに選出された。この日も適時打を放ち存在感を示したが、相手エース上沢に2、3打席目は凡退。「甘い球を1発で仕留められるようにしていきたいです」。将来を期待される背番号24が、現状に満足せず、上を目指していく。【相沢孔志】