侍ジャパン稲葉監督がマー君像更新「今は投球術でしっかり抑える」登板視察

日本ハム対楽天 東京ドームに視察で訪れた日本代表の稲葉監督(左)と建山投手コーチ(撮影・黒川智章)

<日本ハム4-1楽天>◇17日◇東京ドーム

侍ジャパン稲葉監督がマー君の変貌を確認した。日本ハム-楽天戦を視察し、楽天田中将の今季初登板を見届けた。直球は浮いたが、熟練の技巧も確認した。「7年ぶりの日本球界復帰で投球スタイルが以前とどのように変わっているか注目して見た。昔はパワーでぐいぐい来るイメージだったが、今はどっちかと言えば投球術でしっかりと抑える。打たれたが良好な上下、奥行きをしっかり使った投球もできていた」とマー君像を更新した。

ソフトバンク千賀が故障離脱。五輪出場が厳しくなり、先発陣では巨人菅野、オリックス山本とともに田中将にかかる重要性は増す。「五輪が延期にならなければ田中投手は五輪(候補)に入れなかった。何かタイミングだったのかなというものはある」。コロナ禍で対面も実現できていないが、北京五輪をともに戦った絆もある。現段階のメンバー選考に慎重だったが、構想の中心に据えている。