広島コロナ禍緊急オーダー 3年目若鯉・林晃汰プロ初打点&初マルチが光

巨人対広島 5回表広島1死一、三塁、左前に先制適時打を放つ林(撮影・江口和貴)

<巨人7-2広島>◇18日◇東京ドーム

広島がコロナショックを拭い切れなかった。好調だった菊池涼介内野手(31)ら3選手が17日に新型コロナウイルスの陽性判定が出た影響で、直近16日DeNA戦の野手の先発では鈴木誠、羽月のみの緊急オーダーで臨んだ一戦。5点を追う最終回には1死満塁のチャンスを作りながら、田中広、堂林が凡退し、力尽きた。佐々岡監督は「こうなった以上、いるメンバーでやるしかない。若手が多いけど、最後まで集中して諦めない姿勢を見せたい」と懸命に前を向いた。

ただ、敗戦の中でも若鯉の奮闘が光った。「特例2021」で今季初昇格した1人、高卒3年目の林晃汰内野手(20)が起用に応えた。「スタメンだったので、何とか結果を残せるようにと思っていた」。両軍無得点の5回1死一、三塁から戸郷の外角高め直球を左前にはじき返し、プロ初の適時打&打点をマーク。7回先頭でも中前打を放ち、プロ初のマルチ安打を記録した。若い力も含め、チーム一丸で逆境を乗り越えていくしかない。