立大-明大の結果次第で慶大が3季ぶりV/東京6大学22日見どころ

東京6大学野球は22日、第7週第1日を迎える。プロ野球併用日のため、第1試合は午前10時開始。首位の慶大は試合がないが、今週の立大-明大戦の結果次第で、慶大の19年秋以来3季ぶりの優勝が決まる。

【第1試合 立大-明大】

優勝の可能性を残す同士の戦いだ。

立大は2勝または1勝1分けで、優勝の可能性を残す。2連勝なら優勝だった先週の慶大戦は、2連敗を喫した。1回戦は投手陣が崩れ、15安打11失点の大敗。2回戦は狙い通り接戦に持ち込んだが、終盤8回に3失点。防御率0・00を誇っていた宮海土投手(3年=国学院栃木)が慶大の主砲・正木に3ランを打たれた。試合後、溝口智成監督(53)は「本当に悔しい」と言葉を絞り出した。快進撃を支えてきたリリーフ陣に、大一番でほころびが出た。ただ、4年ぶりの優勝は厳しくなったとはいえ、可能性は残されている。「あと2戦、やることは変わらない」と望みをつないでいく。

明大は立大に2連勝が絶対条件だ。先週は早大に2連勝で、逆転Vに望みをつないだ。打線は2試合とも2ケタ安打を記録。チーム打率3割3分6厘はリーグ断トツで、立大投手陣も打ち崩したい。早大2回戦では、田中武宏監督(60)が勝負への厳しさを見せた。4-2の9回表の攻撃。2死二塁から出た浅い左前打で、三塁コーチが腕を回した。二塁走者は本塁憤死で追加点ならず。「最後は相手をなめた判断。頭にきました。ピリッとさせるために」と、その裏、あえて竹田祐投手(4年=履正社)を送った。前日の1回戦で7回まで投げたエースは、2死からソロを浴び1点差に迫られたが、後続を断った。引き締めた田中監督は「言わなくても選手全員、分かってます」と連勝を期する。

【第2試合 東大-法大】

東大は今季ラスト2試合に、連敗ストップをかける。今季は最初の早大戦で1敗1分け。敗戦も1点差の僅差で、17年秋から続く連敗ストップへ期待が高まった。だが、1勝の壁は高かった。リーグトップの19盗塁と攻撃力のバリエーションは増えた一方で、13失策も最多。投手力では不利なだけに、やはり守りから引き締めたい。

法大は、ここまでの4カード、連敗はないが、連勝もない。しかも、1回戦を取ったのは、開幕週の慶大戦だけ。波に乗れないまま、優勝争いから脱落した。三浦銀二(4年=福岡大大濠)山下輝(4年=木更津総合)と右左で屈指の先発を擁しながら、18得点は東大と並ぶワーストタイ。投打がかみ合わない。今秋につながる2試合としたい。

【第6週終了時点】

1位 慶大7点(7勝1敗)

2位 立大5・5点(5勝2敗1分け)

3位 明大5点(5勝3敗)

4位 法大3・5点(3勝4敗1分け)

5位 早大2・5点(2勝5敗1分け)

6位 東大0・5点(7敗1分け)

(勝ち1点、引き分け0・5点、負け0点のポイント制)