巨人原監督ドローに「もう少し打線が何とか」9回は3投手投入の執念継投

中日対巨人 9回裏中日2死二塁、原監督(左)はマウンドでナインに声を掛ける(撮影・加藤哉)

<中日1-1巨人>◇21日◇バンテリンドーム

巨人は勝てなかった。だが、負けなかった。同点の9回、1軍復帰したデラロサ、大江、桜井と3投手を惜しげもなく投入。2死満塁のサヨナラ負けのピンチをしのぎ、中日に11残塁を積み上げさせて引き分けた。9回2死二塁、打者大島の場面ではマウンドに足を運んでから申告敬遠を告げるなど、積極采配で価値あるドローに持ち込んだ原監督は試合後、両手を真横に広げて足を前後に置いて綱渡りをするジェスチャーを披露。「1点で引き分けるのは簡単ではない。もう少し(4安打の)打線が何とかというところはあるけどね」と振り返った。

守護神の復帰が、執念の継投策を可能にした。延長戦がない今季の最終回となる9回を託せるデラロサが、4月15日以来となる1軍昇格。8回までの継投プランを練られれば、勝率を高められる状況が整った。

だからこそ迷わずカードを切った。先発畠が7回1死二塁から大島に同点の適時三塁打を浴びると、左の京田に左の高梨を投入して空振り三振。続く右の福田には右の鍵谷を送り、二者連続の空振り三振。デラロサ不在時は終盤でフル回転させざるを得なかった2人を中盤の勝負どころでの「1人1殺」で起用し、傾きかけた流れを引き戻した。

デラロサは久々の実戦を考慮し右打者2人で降板させたが、今後も守護神起用で本調子へと近づけていく方針。1カ月ぶりによみがえった「8回中川、9回デラロサ」の方程式を引っ提げ、4・5ゲーム差の首位阪神を追う。【浜本卓也】

▽巨人畠(6回1/3を7安打1失点も3勝目はならず)「意図した球を多く投げることができた。ただ7回は粘りたかった。状況を踏まえてもう少し冷静に投球できれば良かった」