巨人松原聖弥1カ月ぶりスタメン「やばい」募る危機感が猛打賞引き寄せた

巨人対楽天 7回裏巨人2死満塁、2点適時打を放つ松原。投手ブセニッツ(撮影・河野匠)

<日本生命セ・パ交流戦:巨人9-4楽天>◇25日◇東京ドーム

先発復帰、即猛打賞! 「1番右翼」で4月25日広島戦以来1カ月ぶりにスタメンに名を連ねた巨人松原聖弥外野手(26)が、3安打2打点の活躍でリードオフマンとしての役割を全うした。

初っぱなの一打が、自らを楽にした。1回先頭、楽天岸のチェンジアップを捉えて内野安打。1カ月、12打席ぶりにHランプをともした。「昨日の夜にスタメン発表されて、そこから今日の試合前まではめっちゃ緊張していました。あまり普段緊張しないんですけど。(1打席目でヒットが出て)気持ち的には楽になりました」と焦る気持ちを振り払った。

期せずして巡ってきたチャンスだった。正右翼手でリードオフマンを務めてきた梶谷が23日の中日戦(バンテリンドーム)で負傷交代。左太もも裏の違和感でこの日に登録を抹消された。「何とか穴埋めできればなと思って今日の試合に挑んだ」と、打率3割超えの梶谷不在を感じさせない結果を欲していた。

だからこそ1本では足りなかった。「3打席目までは『ほんまにやばいな』と思っていた。『1本じゃ絶対だめだな』と」。募る危機感が2本目、3本目の安打を引き寄せた。「なんとか3本までいって良かった。今日の試合は良かったかなと思います」とひと安心。今季2度目の猛打賞で起用に応えた。「1番右翼」に鳴り物入りで今オフFA加入した梶谷はいない。でも育成からここまで成り上がった松原がいる。【小早川宗一郎】

巨人ニュース一覧はこちらー>