大麻使用の活動停止から再始動の東海大V逃す「相手が好投手だった」監督

桜美林大対東海大 敗戦し、スタンドにあいさつする東海大の門馬主将(左から5人目)ら(撮影・保坂恭子)

<首都大学野球:桜美林大3-1東海大>◇優勝決定戦1回戦◇29日◇サーティーフォー相模原

東海大は、優勝を逃した。6安打に抑えられ、1点しか奪えず。今年から指揮をとる井尻陽久監督(68)は「打てなかったことが敗因。相手が好投手だった」と話した。

昨年の複数部員の大麻使用による活動停止を経て、今年2月1日から再始動した。門馬大主将(4年=東海大相模)は、試合を終えてグラウンドを離れてから涙を流した。「なんとしても、この春に優勝しようと言っていた。応援してもらっている方に迷惑をかけて、期待を裏切ってしまった。勝つことが恩返しだと思っていたので、負けて申し訳ないです」と真っ赤な目で話した。

主力の小松勇輝内野手(3年)が、23日の桜美林大戦の守備で右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂しチームを離れるアクシデントもあった。井尻監督は「秋に向けては、攻撃力のあるチームを作りたい」と話した。