九産大タイブレークの末サヨナラ負け 春季リーグ戦V支えた投手陣が誤算

九産大対和歌山大 サヨナラ負けを喫し、歓喜の輪を作る和歌山大ナインを背にうつむく渡辺(撮影・河野匠)

<全日本大学選手権:和歌山大5-4九産大>◇8日◇1回戦◇神宮

九産大は今大会初のタイブレークの末、国立大で唯一出場の和歌山大にサヨナラ負けし、初戦で散った。

3-3でタイブレークに突入した10回表。1死二、三塁から5番・市丸紘樹内野手(1年=唐津商)の中犠飛で初めて勝ち越した。だが、10回裏1死満塁から二塁強襲ヒットを打たれ、2失点で痛恨のサヨナラ負けとなった。

春季リーグ戦優勝を支えた投手陣の不調が、誤算だった。最長5イニングを想定していた先発・荒木雅玖(がく)投手(3年=長崎海星)が1死球2四球など制球を乱し、本来の力を発揮できないまま2回1失点で降板。2、3番手投手も本塁打を浴びるなどで1点ずつを失い、4回までに3点ビハインドを背負った。

なんとか7回に追いついたものの、大久保哲也監督(58)は「先発の荒木、(2番手)楠本が本来の力を出せなかった。四死球が多く、リズムに乗れなかったのが(誤算の)要因。バッターに関しても非力さを感じた」とし、攻守の誤算を悔やんだ。