ソフトバンク柳田悠岐200号王手「いい打撃できた」9戦ぶり13号2ラン

ソフトバンク対広島 3回裏ソフトバンク2死二塁、柳田悠岐は右中間に2点本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク8-4広島>◇9日◇ペイペイドーム

128キロのチェンジアップをしっかり体をためて振り抜いた。ソフトバンク柳田が1点リードの3回2死二塁から打線を活性させる豪快な13号2ランを無人の右中間スタンドにたたき込んだ。「しっかり自分のスイングでチェンジアップを捉えることができました。いい打撃ができたと思います」。コメントは素っ気ないが、振り切ったバットを高々と掲げて9試合ぶりの快音に酔った。

柳田にとって通算200号に王手をかける199号弾。主砲の1発は打線を活性させた。同点とされて迎えた5回。2死満塁から一気に攻めた。中村晃が10球目のカットボールを右前に運ぶ2点打。「何とか粘ってヒットを打ちたいと思っていた。巨(東浜)がいい投球をしていたし、何とか勝ちをつけてやりたかった」。選手会長の一打に呼応。今宮が押し出しの四球を選び、松田にも2点打が飛び出し一挙5点を挙げた。

「先行逃げ切り」がホークスにとっての必勝パターン。2、5回の2つの犠打も得点に結びつき「先手必勝」の型に徹した。3連勝で6月は3勝3敗(2分け)に戻した。もう足踏みはしていられない。