DeNA6点差守れずドロー 「四球絡みの失点は反省しないと」三浦監督

西武対DeNA 8-8の引き分けとし、グータッチするコーチ陣の奥でほっとした表情の三浦監督(撮影・浅見桂子)

<日本生命セ・パ交流戦:西武8-8DeNA>◇9日◇メットライフドーム

DeNAが6点リードを守れず、引き分けた。

1回に佐野恵太のプロ2本目の三塁打、オースティンの12号2ランで3点を先制。3回に宮崎敏郎の適時打、4回にも宮崎が3点二塁打を放ち、8-2とリードした。

先発の中川虎大(なかがわ・こお)投手が4回4失点と粘りきれず、プロ初勝利の権利まで残り1回としたところで降板となった。「味方が先制点を取ってくれたのに、下位打線を出塁させてしまいリズムに乗れませんでした。1人1人全力で、自分の出来ることをしようとマウンドに上がりましたが悔しいです」と反省を口にした。三浦監督は「今日はストライクボールがはっきりし過ぎて球数も多かった。内容はよくはなかった。ボール球が多かった。もちろん初勝利もあると思うけど、それ以前にチームで戦っているので、チームが勝つためにということで代えた」と交代した理由を語った。

6回には砂田毅樹、三上朋也の中継ぎが打たれて2失点。7回にはエスコバーが2失点し、同点に追いつかれた。三浦監督は「みんなが何とかというところで踏ん張りきれなかった。四球絡みの失点は反省しないといけない」と話した。

この1試合の勝敗以上に、気になる事象も起きた。タイラー・オースティン外野手(29)が、6回の第4打席で代打山下幸輝と交代した。4回に一塁走者として宮崎の二塁打で生還した走塁の際、左太もも裏を痛めていた。三塁を回った時点で、明らかに歩様が乱れていた。三浦監督は「左足の違和感を訴えたので、無理をさせずに交代させました。病院に行く予定はない。治療中です。自分で歩いてトレーナー室に行った」と説明した。10日の出場は当日の様子を見て決めるという。

オースティンは、あと1打席でセ・リーグの首位打者に浮上するところだった。第1打席で12号2ラン。第2、第3打席は四球で出塁。打率を3割3分1厘としていた。規定打席の189にあと1打席で到達するところだった。セの首位打者は菊池涼介(広島)で3割2分8厘となっている。

4回の第3打席は四球で出塁後、宮崎敏郎内野手の左翼線二塁打で一気に生還した。だが、三塁を回ったところから右足を引きずるようなしぐさを見せた。

試合前には、エスコバー投手が虫に刺されるアクシデントもあった。最速158キロをマークするなど、こちらは投球には影響がなかった。勝てば交流戦の首位浮上もあった試合。惜しいドローとなった。

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