中日4カード連続負け越し 与田監督は奥川投球術称え、竜打線沈黙にため息

ヤクルト対中日 7回裏ヤクルト2死、代打宮本に初安打を許し苦笑いする勝野(撮影・野上伸悟)

<ヤクルト2-1中日>◇20日◇神宮

中日は1点差で敗れ、4カード連続負け越しとなった。先発勝野昌慶投手(24)は7回2死から代打宮本に打たれるまでヤクルト打線を無安打に抑えたが、代打川端の1発に泣いた。

打線は7回まで投げた奥川から4、6回にともに1死二塁の得点機を作ったが生かせず、8回に代打福田のソロで零封を免れるのがやっとだった。

与田剛監督(55)は20歳の奥川について「真っすぐと変化球を精度良く投げられた」とその投球術をたたえ、竜打線の沈黙にはため息をついた。「(狙い球を)絞っていこうと対策したが、なかなか絞りきれなかった。甘い球も捉えられなかった。もっと早い回でチャンスはあった。もっと早い回で点を取ればこういう展開にならなかった」。

交流戦は9勝7敗2分けで、14年以来7年ぶりに勝ち越して4位に食い込んだが、4カード連続負け越しと下降ペースが続く。指揮官は「結果は結果なのでしっかり勝たないといけない」と受け止めた。借金は再び5となり、目指している4月3日以来の勝率5割復帰はまた遠のいた。【伊東大介】

▽中日パウエル打撃コーチ(奥川について)「いろんな球種をいいリズムで投げてきていた。奥川のリズムで投げさせてしまった。チャンスで1本出なかった」

▽中日阿波野投手コーチ(勝野について)「最後は代打攻勢にやられた。そこまでの投球に関しては無駄な四球はあったが、いいものを発揮できていた。次回以降の登板でも自分のカウントをどう作っていくかがテーマなので、それをできるようにしてほしい」