ホンダ新人左腕の片山皓心1失点12K完投勝利「自信に」キレる直球冴えた

ホンダ先発の片山皓心投手はキレのある速球を軸に相手打線を封じた

<社会人日本選手権:ホンダ3-1パナソニック>◇1回戦◇1日◇ほっともっと神戸

ホンダが緊迫した投手戦で競り勝った。最速148キロ左腕でルーキーの片山皓心(ひろみ)投手(22)が先発で快投をみせた。

140キロ前半の速球は切れ味抜群だ。クリーンアップを迎えた4回は連続三振を奪い、3者凡退。5、6回は同点の走者を二塁に置いたがカーブなど変化球も駆使して得点を許さなかった。

9回1失点完投勝利。4安打に抑え、12三振を奪った。片山は「緊張はあったが投げられるうれしさがちょっと上回った。真っすぐでどれだけ押し込めるか。思ったよりファウルになって手応えがあった。自信になりました」と胸を張った。

球速以上のキレを感じさせる球筋だ。理想は「捕手が捕り損ねるような球を求めています」と明かす。開田成幸監督(42)も「伸びは(打者の)初見ではなかなかとらえられないストレート」と高く評価する。昨年の都市対抗を制した名門に頼もしい戦力が加わり、頂点を目指す。【酒井俊作】