阪神伊藤将司「一言いただいて引き締まった」矢野監督のゲキにこたえる投球

広島対阪神 7回裏広島2死満塁、ピンチに矢野監督(中央)はマウンドに足を運び先発伊藤将(左から2人目)へ声をかける(撮影・清水貴仁)

<広島0-5阪神>◇3日◇マツダスタジアム

阪神伊藤将司投手(25)が7回4安打無失点で、阪神新人では14年岩崎以来の5勝目を手にした。

雨が降る中でも制球を乱さず「低めに集めることは常日頃やってきた」と自信を持って腕を振り、チームの連敗を2で止めた。

最大のピンチは7回裏2死満塁。直前にストレートの四球を出し、マウンドに来た矢野燿大監督(52)から「お前に任せたぞ!」とゲキを受けた。「一言をいただいて引き締まった。ピンチの場面で自分の投球ができた」。松山に対し2ボールから低めの133キロを打たせ二ゴロに打ち取ると、バシッとグラブをたたいた。

4回まで無安打投球で、5回は初めてヒットを許して無死一、三塁のピンチを招いたが、遊撃中野の好守に救われた。防御率は2・23でランキングの“隠れ2位”に浮上。次戦の10日巨人戦(甲子園)に予定通り中6日で回れば、7回1/3で規定投球回に到達する。「やっとチームに貢献できた。どんどん波に乗って勝っていきたい」と力を込めた。