阪神西勇輝115球熱投報われず1点に泣く 通算100勝は持ち越し

阪神対巨人 8回表巨人1死三塁、西勇(右)は大城に左線適時打を打たれ失点する(撮影・加藤哉)

<阪神0-1巨人>◇11日◇甲子園

115球の熱投も報われなかった。阪神西勇が今季初の1失点完投も、プロ通算100勝は後半戦へ持ち越された。

中8日のマウンドで、テンポ良く巨人打線を打ち取った。3回まで無安打の完璧な投球。2回1死ではウィーラーの高いバウンドを背走しながらつかむなど、持ち前のフィールディングも随所で光った。

痛恨だったのが8回だ。先頭亀井に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び1死三塁で大城に外のスライダーを捉えられた。それでも中島を三ゴロ併殺に仕留め、最少失点。矢野監督も「今年一番良かったんじゃないかな。そういうボールを投げて、結果もそれに伴って、リズムを作ってくれたり。いかんせんね、ゼロじゃ勝てないんで」とたたえた。足りなかったのは白星だけだった。

6月18日の巨人戦(甲子園)で100勝に王手をかけてから、3試合足踏み。それでも2日広島戦(マツダスタジアム)では1イニング7失点と苦しんだが、この日は光が見える黒星になった。節目の勝利をつかむのは、後半戦最初の登板だ。