荻野貴司の安打で中村奨吾生還し一時同点 ロッテ勢、試合終盤の攻撃で輝く

全パ対全セ 7回裏全パ2死一、二塁、適時内野安打を放つ荻野。投手マクガフ(撮影・足立雅史)

<マイナビオールスターゲーム2021:全パ4-5全セ>◇第1戦◇16日◇メットライフドーム

全パのロッテ荻野貴司外野手(35)と中村奨吾内野手(29)が、ともに途中出場した試合終盤の攻撃で輝いた。

7回2死走者なし、中村奨はこの日初めての打席でヤクルト・マクガフの151キロを痛烈に左前打とすると、さらに2死一、二塁で同じくこの日初打席の荻野が、追い込まれながらも三遊間へ強い打球。相手の悪送球を誘い(記録は安打と失策)、中村奨が一時同点となるホームを踏んだ。

荻野は不動の1番打者として、中村奨は不動の3番打者として、ともに3割超の打率をマークし、前半戦の12球団チーム最多得点に大きく貢献した。荻野は「(大学後輩の阪神)近本に負けないように存在感を出していきたい」、中村奨は「まずは安打を打てるように頑張りたい」と意気込み、それぞれがしっかりと結果を出した。

中村奨は1点を追う9回にも1死後、阪神スアレスの初球の直球を強く捉え、左前安打で出塁。マルチ安打で逆転のチャンスを作ったものの、その後2死一塁で荻野の当たりは惜しくも二塁ゴロとなり、サヨナラ勝ちとはならなかった。