日本ハム河野竜生 2軍戦で3回3失点 念願の“先発”マウンドへ再出発 

先発した日本ハム河野(撮影・田中彩友美)

<イースタン・リーグ:日本ハム4-5ロッテ>◇21日◇鎌ケ谷

日本ハム河野竜生投手(23)が、再スタートのマウンドに登板した。21日、イースタン・リーグのロッテ戦に先発。東京五輪明けのシーズン後半戦から、先発に再転向する方針で、3回4安打3失点で調整登板を終えた。リリーフでの抜群の成績を自信に、今度は先発ローテーションの一角でチームに貢献する。

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河野が念願の先発マウンドへ、再出発した。気温34度の中、予定していた3回を投げきり4安打3失点。「もっとバテるかなと思ったんですけど、思ったより投げられた。しっかり上(1軍)で先発として投げられるようになっておきたい」と、大粒の汗を拭いながら、先発再転向へ心躍らせた。

悔しさを糧にした。2年目の今季は開幕ローテーションの一角でスタートするも、不振やチーム事情からリリーフにまわった。「最初は悔しくて、もう1回先発で投げられるように、と思って前半戦をやってきた」。持ち前の負けん気の強さに拍車が掛かり、中継ぎで28試合に登板し2勝0敗、防御率0・29をマーク。ブルペンに欠かせない存在感を見せた。

先発挑戦の権利を手にし「うれしかったですね」と素直に明かしたが、喜ぶだけではない。「後半戦が始まるまでの約1カ月間でしっかりアピールして、しっかりローテーション入って、シーズン終了まで投げられるようにしたい」と誓った。栗山監督は「本当に良くなってきている。短いイニングは投げられるのは分かってきたので、ちょっと長いのはどうなんだろうなと思った」と狙いを話した。

今後はイニング数を重ねながら、先発調整を進めていく。リリーフで培った思い切りの良さが加わった“先発・河野竜生”。後半戦からの巻き返しへ、腕を振る。【田中彩友美】

▽日本ハム木田2軍総合兼投手コーチ(河野に)「いい調整をしてもらった。次につないでほしい」

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