楽天が職域接種公開、マー君の動画メッセージも放映 1日5000回の接種

新型コロナウイルスワクチン接種者へ向けられた楽天田中将の動画メッセージ(撮影・桑原幹久)

楽天は25日、本拠地楽天生命パークで楽天グループと仙台商工会議所とともに実施する合同職域接種を公開した。

対象は楽天野球団、また北海道・東北地方の楽天グループ従業員とその家族、各グループの取引先従業員とその家族、仙台市内の消防団員やエッセンシャルワーカーおよび仙台商工会議所会員と家族となる。約1万社に声かけを行い、この日時点で約2500社が参加している。

球場に隣接する駐車場内に特設スペースを設置。通常のウオークインに加え、ドライブスルー方式も採用。1日に最大約5000回の接種が可能となり、この日はウオークインで3150人、ドライブスルーで50人が接種した。ウオークイン接種の過程で医師による予診が必要となるが、医師確保のため、オンラインでの予診も導入された。

また、楽天イーグルスの特徴を生かし、経過観察時の待機スペースで流されるモニターで球団YouTubeで配信している動画を放映。田中将大投手(32)の特別メッセージも15分に1度、放映されている。会場を退出する際には球団デザインのマスクカバー、球団イベントの告知チラシが全員に配布される。

接種を終えた53歳の男性は「手際もよく、特に不安なこともありませんでした。地元の自治体の接種だとまだ時間がかかるようなので、大変助かりました」と感想を口にした。

楽天野球団の江副翠総合企画部長は「楽天イーグルスの存在が地域のお役に立てればと思っています。合同職域接種を通じて楽天生命パークを初めて訪れる方もいらっしゃるかもしれませんので、楽天イーグルスにぜひ興味を持っていただければ」と呼びかけた。