広島西川が大谷破ったソト型新バット導入 こだわりの男が巻き返しへ大決断

新しいバットで練習する西川(撮影・加藤孝規)

広島西川龍馬外野手(26)が、13日から始まる後半戦に向けて新相棒をゲットした。前半戦最後のカード中日3連戦からバットを変えた。米大リーグ球宴前日に行われたホームラン競争でエンゼルス大谷に勝利した、ナショナルズのソトが使用するモデル。86・5センチ、890グラムと、これまでのバットから約1センチ長く、10グラム軽い。

チームメートの坂倉が昨年から同学年で米大リーグで活躍するスラッガーに注目しており、自ら同モデルのバットを取り寄せていた。練習時にしか使っていなかった後輩から借りた。13日中日戦はいきなり4打席連続安打。「しっくり来ました。使ってみたら良かった。長くて軽い。即行で発注しました」。後半戦を前にした4日に新調したバットが手元に届き「今の体の状態に一番合っていると思う。感覚的なものですけど。使えるかどうか(残り2試合の)エキシビションで試してみたい」と笑った。

シーズン中のバット変更は大きな決断だ。西川はバットに強いこだわりを持つ。社会人の王子時代から日本ハム中田モデルのバットを使い続けてきた。「握ったときの感覚がおかしくなるのが嫌なので」と、ほかの選手のバットを使ったことは1度もない。素振りだけでなく、両手で握ることさえも拒んできた。控えのときに投手の代わりにネクスト・バッタースボックスに立ったときもマスコットバットは片手でしか持っていない。

昨年までプロ通算2割9分8厘だったバットマンにとって、前半戦2割5分4厘の成績が納得できるわけがない。「スパッと変えることができたのでよかった。こんだけ打てなかったから仕方ない」。新たな相棒とともに後半戦での巻き返しを誓う。【前原淳】