巨人原辰徳監督(63)が8日、前日7日の東京五輪の野球決勝で米国を下し、公開種目だった84年のロサンゼルス五輪以来、正式種目としては初の金メダルを獲得した侍ジャパンに賛辞のメッセージを送った。
エキシビションマッチの日本ハム戦(函館)の練習前に報道陣に対応。「おめでとうございます!」と自ら切り出すと「いろんな先輩たちが挑戦してなかなか達成できなかったところをね、今年の2021年、2020東京オリンピックの中で、素晴らしい監督、コーチ、選手によって金メダルを達成できたということは、大変なさん然と輝く、レジェンドですね」と喜んだ。
いち野球人としても、金メダル獲得を強く願っていた。自身は指揮官として09年WBCを制覇。日本野球の先人たちの思いを継承し、世界大会で日本野球を貫くことの重要性と難しさは、肌感覚で知っている。
原監督 今年のこの大会の戦い方というのは日本の野球、昔の先人の人たちが野球道という形で、武士道、剣道、柔道の他に何かスポーツがないだうろうか、といって、野球というものをアメリカから持って来た。まさにそういう野球を、特に我慢しながら、しぶとく、非常に緻密な野球というか、隙のない野球、その中に素晴らしい粘りもあって勝利したというのは、野球を持って来た飛田先生(飛田穂洲。早大初代監督で「学生野球の父」と呼ばれる)とか三宅先生(三宅大輔。巨人の前身の大日本東京野球倶楽部と阪急の初代監督、元慶大監督)とか。いろんな先人の人たちが喜んでいると思いますよ。それくらい意義のある、「プロ野球の父」である正力松太郎氏を含めて、本当に喜んでいると思いますよ。
日本野球が積み重ねてきた歴史の重みを受け止め、敬意を払いながら東京五輪を戦い抜いた稲葉監督からは、連絡を受けたという。「元気そうだったし、同じ野球人としてとてもうれしかったと、ご苦労さんと。ねぎらいの言葉しかない」とほほ笑んだ。
準々決勝のリベンジに執念を燃やす米国を悲願の金メダルへと一致団結して競り勝った侍ジャパンの戦いざまと、試合後に礼を欠かさなかった姿に、原監督は最大限の敬意と感謝の思いを口にした。「やっぱり隙のない野球を侍がやったというのは、稲葉監督の凜(りん)とした選手起用というのはね、非常に日本の侍という精神を見せてもらったのかなという気はしますよね。今後の野球界にとってはね、意義深い、素晴らしいレコードだと思いますね」。【浜本卓也】