<日本ハム4-8楽天>◇21日◇札幌ドーム
みちのく男が“札幌の鬼”と化した。楽天岸孝之投手(36)が得意の札幌ドームで日本ハム打線を6回3安打無失点と封じ、自身3連勝で今季6勝目。東北、宮城出身の右腕が、北の大地でチームの連敗を2で止め「全体的にコントロールが良かった。先発の仕事ができました」と涼しい顔を見せた。
水が合うのだろうか。楽天に加入した17年以降、同球場では8戦5勝0敗、防御率0・99と驚異的。通算でも32戦で12勝9敗。パ・リーグ本拠地ではZOZOマリンの防御率2・00に次ぐ、同2・11を記録する。好相性のワケは「球場が広い分、気持ちが少し楽な部分はある。あんまり勝ったイメージもないですけど、自分のピッチングができているのかな」と考える。プレート後方に北海道形の石灰がデザインされたマウンドで、心なしか大胆に腕が振れる。
この日も中堅122メートル、両翼100メートルのフィールドを味方に攻めた。登板前の1回に3点をもらっても「気が緩むことなく序盤からしっかりと立ち上がれた」と直後に3者凡退でリズムを作った。4点リードの4回には前日2発の先頭野村に直球を中堅へ返されたが、打球は12球団本拠地で最も高い5・75メートルのフェンス上段に阻まれ二塁打に。「ずるずるいかなくて良かった」と後続を3者連続三振に仕留めた。5、6回も3者凡退で締め、無四死球9奪三振と圧倒した。
首位オリックスに3ゲーム差。楽天加入後初のリーグ優勝へ「あんまり離されることがないように、1戦1戦勝ちに行くだけだと思います」。浪速の猛牛に食らいつく。【桑原幹久】
▽楽天浅村(侍ジャパンでともに東京五輪で金メダルを獲得した伊藤から3安打で今季7度目の猛打賞)「受け身にならず、自分から仕掛けていくことができたので良かった。(5回に今季初盗塁を決め)隙があればと思っていた」