<中日6-2阪神>◇21日◇バンテリンドーム
首位阪神が4位中日に連敗し、今季4度目の3連敗となった。2位巨人も敗れたため首位陥落は免れた。2失策がともに失点につながり、チーム62失策数は今季も12球団トップを走る。矢野燿大監督(52)は23本塁打で踏ん張るルーキー佐藤輝の失策に「反省しないといけない」とぴしゃり。先発二保は序盤で3失点。打線も8安打で2得点と反発力を欠いており、苦しい戦いが続く。
阪神は前日20日に続き序盤で守りを乱し、流れを手放した。矢野監督はベンチで浮かべた険しい表情を試合後も引きずった。「打線もなかなか苦しいから、まずは投手が頑張ってもらって最少失点くらいなら粘れる。(投打が)かみ合っていない」。3連敗に重い口調で嘆くのも無理はない。
初回に二保が1死一、三塁で一塁にけん制悪送球し、あっさり先制を許した。1点差に迫った直後の4回は、2番手馬場が先頭堂上に右翼線へ安打を打たれ、返球を焦った佐藤輝がポロリ。今季3失策目で二進を許した。矢野監督は「輝のプレーはあいつ自身反省しないといけない」と指摘。この直後、馬場が代打福田に適時二塁打を浴びて2点を失い、主導権を奪われた。
2回2死二塁では、佐藤輝は右翼から3戦連続のレーザービームでの本塁憤死を試みた。京田の右前打で、二塁走者溝脇を本塁で刺そうとしたが生還。送球間に打者走者の京田にも二塁を奪われた。過去2戦とは違い、投げても厳しいタイミングだった。間に合わないと判断して必死にジャンプする中継の一塁サンズに返球する選択肢もあった。12球団最多のチーム62個の失策以外にも失点を防ぐ策はある。
つながりに陰りが出ている打線は8安打ながら2得点と反発力は弱く、結果的に1つのミスから流れを手放した格好となった。「取った後も取られてでは流れは来ないし、そこがかみ合っていないのが1つ」。矢野監督は守備と攻撃のリズムが滞りがちな現実を直視した。
中日に連敗して今季の対戦成績は6勝6敗1分けとなった。97年の開場以来鬼門のバンテリンドームは今季も3勝5敗。3位ヤクルトも迫ってきている。藤浪、西勇、二保と先発がいずれも序盤に失点して試合を作れず、4連勝後の3連敗。しかし、今季まだ4連敗はない。8勝の秋山で悪い流れを止めたい。【石橋隆雄】
○…矢野監督は4回無死二塁から溝脇にバント安打を許した場面はミスではないと説明した。一塁側へセーフティーバントを転がされ、一塁サンズはベースカバーの馬場へトスしたが、間に合わず無死一、三塁とピンチが拡大した。二塁糸原もベースカバーに来ていたが、「ああじゃないとアウトにならないでしょ」と馬場へのトスは間違いではないとした。