<ソフトバンク1-2オリックス>◇3日◇ペイペイドーム
王者が崖っぷちに立たされた。ソフトバンクが首位オリックスに敗れ、今季最大タイの6ゲーム差。1日で借金生活にUターンし、4日の同戦に敗れるか引き分ければ、自力優勝が消滅する状況に陥った。工藤公康監督(58)は「負けたらもう、切り替えるしかないです。後ろに後退することは、決していいことと思わないので」と、毅然(きぜん)と話した。
またも苦手の山本を攻略できなかった。今季は5度目の対戦で、試合前時点で1勝3敗。2度の完封を許しており、直近2試合も16イニング無得点と抑え込まれていた。残るオリックスとの2カードはいずれも週末に組まれており、今後も山本との対戦は避けて通れない。それだけに、逆転Vへここで突破口を開いておきたかった。
試合前時点で今季12打数6安打と山本を得意にしていた松田をプロ16年目で初の2番で起用。策を尽くして山本攻略に臨んでいた。だが、初回1死一、二塁や4回2死一、三塁の好機を生かし切れず。8回に栗原の適時打で、山本からは24イニングぶりとなる1点を奪って同点にしたが、直後に3番手板東が打たれて力尽きた。対山本は3連敗となり、工藤監督は「(山本の)調子自体はこの前より良くなかったのかなとは思うんですけど、決めるところでしっかり決められてますよね」と厳しい表情を浮かべた。
崖っぷちだが、まだ自力優勝の可能性はある。指揮官は「今日はどうやったって取り返すことができない。明日は明日の新しい風が吹く」と切り替えた。4年連続日本一軍団の意地が試される。【山本大地】
▼ソフトバンクは4日オリックス戦に△または●のとき、自力優勝の可能性がなくなる。仮に△とすると、5日以降にオリックスはソフトバンク戦残り6試合に全敗しても、他球団との33試合に全勝すれば83勝45敗15分けで勝率6割4分8厘4毛。同期間にソフトバンクは残り38戦に全勝しても、81勝44敗18分けで6割4分8厘0毛に終わり、オリックスを下回るため。