侍ジャパン稲葉篤紀監督(49)が故星野仙一氏に金メダルを報告した。
6日、名古屋市内で墓参りを行い、その後、愛知・あま市の瑞円寺にある記念碑を訪れた。五輪前にも墓前に手を合わせ必勝祈願。08年北京五輪で代表監督として挑んだ恩師にも悲願達成を報告し「見守っていただき、ありがとうございました、と。あまり多くを語らない方なので『よくやった』と言ってくださっているんじゃないかと思う」と表情が和らいだ。
大会中、星野監督の苦労を思い起こすことがあった。「監督の気持ちが分かったのかな、と。北京は首脳陣4人と少ない中でやったが今回は6人入れたので、コーチと相談しながらできた。コーチが少ない中、監督が考えることがよりたくさんあったと思う。4人でもし自分がやっていたら、もっといろんなことを考えないといけないと思うと、星野監督は、すごくご苦労されたのかなと思いますし、今回は自国開催でしたからいろんな方の支えがある中でできたのは非常に大きかったと思います」。偉大な背中はより大きく見えた。
今五輪で退任するが、5年の代表監督経験は今後の球界に還元していく。「北京の借りは東京で返すと言ってきて、みんなで結束して金メダルをとれた。借りを返したとかではなく自国開催で金メダルを取れたことをうれしく思いますし、星野監督も本当に喜んでくれていると思う。これからも(北京五輪の)悔しさという気持ちは持ち続けて、もっともっと自分が野球界のためにいろんなことを勉強して少しでも恩返しができるよう、しっかりやっていきたい」と思いを新たにした。