楽天田中将大8回2失点も白星遠く「すごくいい投球された」朗希の力認める

ロッテ対楽天 楽天先発の田中将(手前)が見つめる中、力投するロッテ先発の佐々木朗(撮影・垰建太)

<ロッテ3-2楽天>◇10日◇ZOZOマリン

楽天田中将大投手が令和の怪物へ、気迫の120球でプライドを示した。

8年前、東北に勇気を与えた自身の姿に、希望を抱いた佐々木朗と初の投げ合い。2回にレアードに先制ソロ、3回に荻野に適時打を許したが、4回以降は1安打で三塁を踏ませず、8回4安打2失点。8年ぶりに2戦連続で120球を超え「バタバタと行きそうなところをしっかりと立て直して、深いイニングまで投げることができたことは良かった」と崩れなかった。

熱投とは裏腹に、白星は遠い。7月13日の4勝目以降、4戦白星なし。5戦連続で7回以上を投げ、リーグ3位の防御率2・82をマーク。17登板中13度のクオリティースタート(6回以上自責3以下)、7度のハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を達成し、勝機は引き出している。同点で降板直後の9回。首にタオルを巻き、ベンチの最前列から味方へ思いを発したが、勝ち越しに至らなかった。

佐々木朗には「ベンチ前のキャッチボール中に何となくしか見られていないので投球は分からない」と前置きし「すごくいい投球をされた。前回、今回と続けていい投球をやられているので、それ(強敵なの)は間違いないと思います」と力を認めた。【桑原幹久】