ヤクルト2カ月ぶり神宮で何度も傘舞う 「ここはホームだと実感」高津監督

ヤクルト対DeNA DeNAに勝利して喜ぶヤクルトナイン(撮影・丹羽敏通)

<ヤクルト9-2DeNA>◇11日◇神宮

2カ月ぶりの神宮で、何度も傘が舞った。東京五輪・パラリンピック開催の影響で、7月10日以来の本拠地。ヤクルト高津臣吾監督(52)は「ここはホームだと改めて実感しましたし、落ち着いてゲームができるというか、朝神宮に来るときからホームの感じは味わえました」と感慨深げだった。

7月13日巨人戦からの“留守中”は10勝8敗3分け。10日に2位浮上し、“手土産”を持って帰宅した。居心地の良いわが家で打線が躍動。1回、先頭の坂口が三塁内野安打で出塁すると、1死二、三塁で村上が右前へ先制の適時打を放った。主砲の一打をきっかけに、この回4点を奪い、試合の主導権を握った。指揮官は「2カ月ぶりに帰ってきてぜひ勝ちたいと思ったし、いい形で先制できて、いいゲームだった」と満足げにうなずいた。

チームはリーグ最少の103試合で、462得点。特に、今週は7、9日阪神戦(甲子園)で2ケタ得点。2試合連続の2ケタ安打と破壊力に磨きがかかっている。高津監督は「最近は効率よく四死球が取れたり、もちろん打ってつなぐこともできる。今の打線の状態はいい」と自信を持つ。

2カ月の間「練習量だったり、例えば親子(ゲーム)で試合に出させる若手とか、そういうのをできなかったのはすごく大きい」。調整面で苦労することもあった。残された神宮での試合は21試合。10月5日からは本拠地で、巨人、阪神との合計6連戦も控える。ここからは腰を据えて、逆転優勝に挑む。【湯本勝大】

 

▽ヤクルト・サイスニード(5回2/3を2失点で3勝目) 今日はそこまで調子が良くなかったので、いつもより丁寧に投げる意識でやったが、野手の援護点と守備に助けられた。6回は投げ切りたかった。