日体大が開幕カード2連勝 初先発の勝本樹が3回無失点で流れつくる

日体大対帝京大 先発し3回を無安打無失点に抑えた日体大・勝本(撮影・保坂恭子)

<首都大学野球:日体大3-1帝京大>◇第1週第2日◇12日◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか

日体大が、開幕カード2連勝を飾った。

初先発の右腕、勝本樹投手(3年=明石商)は躍動感のあるフォームで、3回無安打無失点と流れをつくった。3回には、自己最速を2キロ更新する149キロを2球マーク。「思い切り投げて、チームに勢いを出したいと思っていた」と話した。

11日には、同学年の二刀流、矢沢宏太投手(3年=藤嶺藤沢)が先発。自己最速150キロをマークし、完封勝利を挙げていた。勝本は「追い越そうと思ってやってきているけど、なかなか追いつけないですね」と笑顔を見せた。

その矢沢は「4番・指名打者」でスタメン。守備にもつく予定だったが、前日に129球を投じており疲労を考慮された。

4回1死一、三塁、2球目にあえてフルスイングで空振りし「タイミングが合っているな」と確信。3球目の直球を軽打して右前へ先制の適時打を放った。

初先発で緊張する勝本に「頼むから、先制点を取ってくれ」と言われており、チームメートの期待にしっかり応えた。

2連勝と好スタートを切り「投手としては防御率と最多勝、4番としてはほしいところで点を取ることを目指したい」と話した。