ロッテ加藤匠馬「特徴生かす」リードで投手陣けん引、試合前も試合中も会話

日本ハム対ロッテ 6回表ロッテ1死三塁、藤原の右犠飛で生還した加藤匠馬を出迎える井口監督(左奥)(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム0-1ロッテ>◇20日◇札幌ドーム

中日から移籍し3カ月のロッテ加藤匠馬捕手(29)が、すっかり投手陣を引っ張る存在になっている。

この日本ハム3連戦も岩下大輝投手(24)のフォーク、小島和哉投手(25)のチェンジアップ、そして石川歩投手(33)のシンカー…それぞれの代名詞ともいえる変化球を効果的に使った。先発投手は3戦で21イニング1失点だった。

「それぞれ投手に特徴があるので、それを生かすためにリードするようにしています」

投手陣だけでなく同じ捕手の田村、首脳陣からも声を集め、戦略を練っている。試合前も試合中も。

「イニング間もいろいろ聞きに行ったりとか。会話は大事だと思っています。他の捕手よりも受けている回数が少ないですし、そういうふうにコミュニケーションを取れるようにしています」

入団会見では「僕のアピールポイントは肩の強さだと思うので、そういうところを見ていただきたいかなと思います」とアピールした。いまやその強肩を忘れてしまうほど、さえたリードを続けている。石川は「田村とは違うタイプ」と言う。2つの頭脳で、追いかけてくる5球団を手玉に取る。【金子真仁】