<中日2-1阪神>◇22日◇バンテリンドーム
阪神近本光司外野手(26)が、今季49度目のマルチ安打&中堅守備のスーパープレーで気を吐いた。3回、左腕松葉の外角カットボールに逆らわず、左前へ流し打ち。8回も又吉の外角スライダーを左前に運び、両リーグ最多の148安打に積み上げた。
タイトル争いは「意識しすぎてもいい結果にはつながらない」と口にしてきたが、それを無視できないほど好調だ。7試合連続安打で打率3割1分4厘。広島鈴木誠、DeNAオースティン、同桑原が3割1分5厘を記録し、鈴木誠がオースティンに「2糸」差でトップに立つ。白熱の首位打者争いに近本は「1厘」差で今季最接近。直近10試合で41打数18安打、打率4割3分9厘の勢いで、23日にも一気にまくってセ界のトップに躍り出る可能性もある。
8回裏には福留の中堅右への大きな飛球を、フェンスに激突しながらグラブの先でキャッチ。1度はセーフの判定も、矢野監督からリクエストが要求されアウトに覆った。ジャンプ一番、超ファインプレーで反撃の機運を高めた。
直後、1点ビハインドの9回2死二塁では空振り三振に倒れゲームセット。攻守に躍動した半面、首位陥落で誰よりも悔しさをかみしめたのも近本だろう。この借りはバットで返す。【中野椋】