関西国際大1イニング14得点のリーグ記録「5回で終われたら休める」監督

4回裏2死一、関西国際大の木森陽太内野手(4年=市尼崎)はこの回2安打目となる左翼フェンス直撃の二塁打を放つ(撮影・林亮佑)

<阪神大学野球秋季リーグ:関西国際大14-0追手門学院大(5回コールド)>◇第4節1回戦◇24日◇万博記念公園野球場

関西国際大が追手門学院大に大勝。4回に14得点を奪い、同校が19年秋に記録を作った1イニング12点の最多得点記録を更新した。

4回無死一、三塁から4番山下尚捕手(2年=如水館)が左越えに3ランを放ち打線に勢いを作った。さらに四球や安打などで1死二、三塁とし、8番奥野龍稀外野手(3年=福井工大福井)が右中間に2点適時三塁打。さらに1死一塁から1番木森陽太内野手(4年=市尼崎)が左翼スタンドに2ランと打線が止まらない。ここまでで10点を奪い、2死満塁からは再び奥野が中越えに3点適時三塁打を放った。

怒濤(どとう)の猛攻に鈴木英之監督(54)は「新記録でしょ。選手を呼んでここまできたら(超えろ)というのと、5回で終われたら投手が休めるから緩めるなよ」と指示を送り、新記録につなげた。

19日大産大戦で先発し、188球を投げたプロ注目の翁田大勢投手(4年=西脇工)も温存。鈴木監督は「5回で勝つと休められたので助かりました」と打線の奮起に満足げな表情だった。【林亮佑】