日本ハム伊藤大海またも10勝足踏み「ふがいない投球」11安打浴び4失点

楽天対日本ハム 投球の合間に髪を触る日本ハム伊藤(撮影・山崎安昭)

<楽天5-0日本ハム>◇29日◇楽天生命パーク

日本ハム伊藤大海投手(24)が、またも10勝目に足踏みした。

楽天23回戦(楽天生命パーク)に先発し、序盤まで4失点。5回11安打4失点で7敗目を喫した。2ケタ勝利に王手をかけながら3戦連続で勝利をつかめなかった。チームは今季123試合目で、自力でのクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。

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10勝目の壁は高かった。伊藤が、またも「1勝の難しさ」を痛感させられた。新人一番乗りの2ケタ勝利に王手をかけながら、3戦連続で白星ならず。5回、自己ワースト11安打を浴び4失点。3者凡退は一度もなく、持ち前のテンポの良さは影を潜めた。「カード頭を勝って、いい流れだったにも関わらず、ふがいない投球をしてしまい申し訳ない気持ちです」。自身2連敗で7敗目を喫した。

序盤までの4失点が、重くのし掛かった。1回の先頭から守備の乱れも絡み、長短打で無死一、三塁。浅村に先制の犠飛を浴び、打者3人で先制点を奪われた。2回には先頭への四球をきっかけに、下位打線から4連打でつながれ3失点。エンドランやセーフティースクイズなどで攻めてくる相手打線を止められなかった。荒木投手コーチは「研究されているだろうし、伊藤大海という存在は、みんなそういう意思でやってくる。ある意味、試練だと思って自分で乗り越えるしかない」と、さらなる進化を促した。

チームは今季14度目の完封負けで、自力でのCS進出の可能性が消滅。栗山監督は「それはもう、全然関係ない。“自力”でしょ? いつも言うように、勝ち続ければ復活するものなので」と視線を落とさず言い切った。8回には鈴木健の浅村への死球がきっかけに、両軍が飛び出し警告試合に発展した。秋色深まる仙台で、後味の悪さが色濃く残った。【田中彩友美】