【記者の秘話】阪神小野寺暖アマ時代に育まれた「愛され力」と「勝負強さ」

阪神対広島 4回裏阪神無死、小野寺は中越え本塁打を放ちガッツポーズを見せる(撮影・加藤哉)

<とっておきメモ>

<阪神-広島>◇30日◇甲子園

阪神小野寺暖外野手(23)が球団の育成ドラフト指名選手で初アーチとなるプロ1号を放った。

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チームを明るくする「愛され力」と大一番での「勝負強さ」。阪神小野寺の魅力はアマチュア時代に育まれた。

高校時代を過ごした京都翔英では、毎日の練習前に監督らへ行う「二言あいさつ」が恒例。「おはようございます」の後に必ず「今日も寒いですが、よろしくお願いします」など、季節柄に合った気の利いた一言を付けなければならない。頭の回転の早さとコミュニケーション力は、10代から磨かれていた。

鍛錬を積んだ大商大では、練習試合の直前に「1球勝負」が開催される。投手は100キロの緩いボールを制球良く投げ、打者はその1球を打ち返さなければならない。その結果で試合出場可否が決まる、まさに一発勝負。勝負どころで仕留める力は、本番さながらのムードで培われた。これまでの野球人生で続けた毎日の積み重ね。全てがこの日の活躍につながっていた。【磯綾乃】