阪神“鉄壁”岩崎が打たれ3連敗「競って、競ってで1本出ない」矢野監督

阪神対広島 8回表広島1死、小園(右)に右中間へ勝ち越し本塁打を浴びる岩崎(撮影・上田博志)

<阪神4-5広島>◇30日◇甲子園

8回の男・岩崎が痛恨の1発を浴び、阪神が今季3度目、広島には2度目の同一カード3連敗を喫した。7回にマルテの適時打で同点に追いついた。8回が始まる前にはビジョンにリードを許す首位ヤクルトのスコアが映し出されスタンドが盛り上がる。満を持して岩崎が登場したが、まさかの展開になった。1死から小園に142キロ直球を中堅右へ決勝弾となる4号ソロ。この日で50試合登板となった鉄壁の左腕が2戦連続失点で、今季4敗目を喫した。矢野監督は「今日もみんな勝ちたい気持ちを持って。優(岩崎)だって(試合前の)円陣で声を出したりとかさ。勝負にいっている中の結果として受け止めなしゃあない。誰も打たれようと思って投げているんじゃない」と、かばった。

打線は広島と同じ9安打を放ったが4回に逆転された後は2度追いつくのがやっとだった。「競って、競って、競ってで1本出ない。投手陣にもプレッシャーがかかるし打線でちょっとボーンと勢いが出ればいいんだろうけど」と、大量点や長打が出ない打線に頭を悩ましている。

広島に3連敗で10勝11敗と負け越しとなった。首位ヤクルトも負け、1ゲーム差は変わらない。矢野監督は「苦しい中から自分らでチャンスを見いだせる戦いをしていかないと」と気持ちを切り替えた。残り20試合。次は甲子園で中日3連戦。岩崎、スアレスを休ませるほどの大量リードで勝って勢いをつけたい。【石橋隆雄】

▽阪神サンズ(1回に中犠飛)「前のみんなが塁を埋めてくれたから、絶対に走者をかえしたいと。自分の仕事をできて良かった」

▼阪神は最短2日に自力優勝が消滅する。ヤクルトが1、2日の広島戦に○○か○△で、阪神が中日戦に●●で消滅する。