長谷川勇也 涙の引退会見「山を登って、谷を越えてやってこれた」一問一答

引退会見で涙をぬぐう長谷川(撮影・岩下翔太)

今季限りでの現役引退を発表したソフトバンク長谷川勇也外野手(36)が9日、ペイペイドームで引退会見を行った。ソフトバンク一筋で15年を戦ってきた「打撃職人」は、涙を流しながら心情を語った。長谷川の一問一答は以下の通り。

(冒頭は自ら切り出し)「球団から発表があった通り、今シーズンを持ちまして長谷川勇也は現役生活を引退することになりました。ファンの皆さま、報道関係者の皆さま、本当に…。僕を支えてくださったすべての方々、本当に15年間お世話になりました。ありがとうございました」

-引退を決めてから、今の心境は

長谷川 複雑な心境ではあります。でも、皆さんの前でこうして報告できることはうれしく思います。

-決断に至った要因は

長谷川 もう1年1年が勝負と思って毎シーズンやってました。やっぱり足がぼろぼろになったのを自分でも実感しましたし、それがバッティングまで影響してしまったっていうところが、決断に至った大きな理由です。

-右足首が思うように動かなかった

長谷川 今シーズンのキャンプで足をロックしたんですよ。歩けないくらいロックしたんですけど、でも足首って付き合いが長いので。そういうことがシーズン中たびたびあったり、ちょっと違うなと自分なりに違和感を感じた。それが交流戦に入った頃ですかね、ちょっと顕著に感じるようになって。おかしいなと。

-ご家族や王球団会長、工藤監督からはどんな言葉をもらった

長谷川 まずはお疲れさまでしたという言葉をかけていただきました。家族もそうですし、監督だったり王会長、引退すると報告した方々からです。

-悔いはないか

長谷川 悔いはないです。もう…(約40秒沈黙し、涙を流す)。悔いはないです。

-けがとどう向き合ってきた

長谷川 最初はなんでこうなってしまったんだろうとか、なんでうまくいかないんだろうとか考えることもありました。しかし、これはしょうがないと。しっかり向き合って、この体に、足に合わせたバッティングを作り上げていくことを考えてやりました。

-プロ15年間で印象に残っていること

長谷川 日々、自分と野球と向き合って15年あっという間にきたなっていう感じ。あまりあの瞬間とかはこれから感じてくるのかなと。今は一生懸命突っ走ってきて引退を決断して、これから自分の野球人生を振り返った時にそういう瞬間というのは思い出すのかなと思います。

-自身が追い求めてきたこと。

長谷川 やってだめならしょうがないと。やらなくてダメだった時は後悔しか残らない。そういう気持ちでプロ野球生活を過ごしました。試合前の準備もしっかりやったうえで結果が出なかったらそれはもうしょうがない。すべて受け止める。プロ野球生活も一生懸命やったうえでダメであればしょうがないと自分なりに決断できると思った。

-どんな15年間だった

長谷川 決して順風満帆ではなく、きれいな道を歩いてきたわけではない。山あり谷あり。それしかなかったかなと思います。でも、僕だからこそ、その山を登って、谷を越えてやってこれたかなと。それは胸を張って言えます。

-感謝したい人は

長谷川 いっぱいいます。本当にいっぱいいます。家族ももちろんですし、球団スタッフも含め、本当にいっぱいいすぎて誰に言えばいいのか。でもやっぱり一番身近にいてくれた家族には、感謝しても感謝しきれないくらい支えてもらいました。こんな性格なので、打ち込むと決めたらとことん野球。それに集中させてくれた家族には本当に、感謝しています。

-後輩たちへ伝えたいことは

長谷川 昨日筑後で若い選手たちにはアドバイスというか、15年間やった先輩として伝えました。自分で自分を鍛えろ、自分で自分を磨く、自分で自分を成長させるという気持ちがあれば大丈夫だと。これから1軍を目指す選手たちにはもっと情熱を持って熱くプレーしてほしいと伝えました。

-今後については

長谷川 実際あまり何も考えてないというか。少しゆっくりしようとはしてるんですけど、ずっと野球をやってきたので、なんかやっぱりゆっくりできないというか。野球中継も見たいし。今、引退をするって決めてから野球を見るのがすごく楽しくなった。今までは2軍にいる時とかは、1軍の試合なんか見たくもなかったけど、今はもうプレーボールから最後までずっと見られるようになった。客観的に野球を見ることができるようになったので、これからもホークスの試合を応援して、その中で感じたことを勉強していけたらと思っています。

-引退試合は

長谷川 まだ具体的なことは決まってないので、球団の方にお任せしています。

-最後に15年間応援してくれたファンへ

長谷川 僕は決してファンサービスとか得意じゃなかったんですけど、ファンに向けて何かをやるっていうのは少なかった。でもそれが僕の信念というか、やっぱりプレーでファンの皆さんに喜んでもらいたい。一生懸命やる姿っていうのは見て感じてもらいたいし、そういう気持ちをもってプレーで表したいと思った。それを少しでも感じていただけたかなと、思います。あまり目を見張るような数字は残せなかったですけど、若い時から最後まで応援してくださってそれが力になりました。それが支えにもなりました。本当にファンの皆さんには感謝しています。ありがとうございました。