<プロ野球ドラフト会議>◇11日
ファームと甲子園大会を重点的に取材してきた日刊スポーツ評論家の田村藤夫氏(61)が、各球団の補強ポイントを加味しながら12球団のドラフト指名戦略をチェックした。新人選手の実力はシーズンを通してのみ評価が可能となる。今回のチェックは新人選手の力量ではなく、あくまでも補強ポイントに沿った新人選手指名になっていたか、という視点から行った。
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【オリックス◎:手堅い戦略だった】
椋木は先発も抑えも両面で可能性を秘める。チームの先発スタッフは充実してきたが、リリーフ陣にはまだ物足りなさがある。そういう点では椋木の加入は投手スタッフにとっては大きい。2位指名で野口を取れたことも内野手の層を厚くするという面では良かったと感じる。手堅い指名戦略だった。
1位 椋木蓮投手(東北福祉大)
2位 野口智哉内野手(関大)
3位 福永奨捕手(国学院大)
4位 渡部遼人外野手(慶大)
5位 池田陵真外野手(大阪桐蔭高)
6位 横山楓投手(セガサミー)
7位 小木田敦也投手(TDK)
【ロッテ○:高校生捕手の1位指名に驚きも若返りの流れに合致】
捕手が補強ポイントになるとみていたが、1位で高校生捕手の松川単独指名は驚いた。それだけ将来を見据えて守備、打撃で活躍できる捕手を育成するという方針が感じられた。チームは若返りの途中にあり、松川の加入もそうした流れに合致している。3位の広畑指名は、驚きもあるが大きかった。
1位 松川虎生捕手(市和歌山高)
2位 池田来翔内野手(国士舘大)
3位 広畑敦也投手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)
4位 秋山正雲投手(二松学舎大付高)
5位 八木彬投手(三菱重工West)
【楽天○:強打の右打者は貴重な素材】
補強は投手からと感じていたが、高校生野手の吉野を単独1位指名は予想外だった。ロッテ松川と並び、今年のドラフト1位指名でのハイライトと言える。強打の右打者はどの球団にとっても貴重な素材。さらにここ数日で水面下で評価が上がっていた捕手安田の2位指名も独自色が出ていた。
1位 吉野創士外野手(昌平高)
2位 安田悠馬捕手(愛知大)
3位 前田銀治外野手(三島南高)
4位 泰勝利投手(神村学園高)
5位 松井友飛投手(金沢学院大)
6位 西垣雅矢投手(早大)
7位 吉川雄大投手(JFE西日本)
【ソフトバンク◎:公表成功での風間単独指名など選手層厚くなる】
風間の1位指名を公表しており、他の球団はくじ引きを避けたことで単独指名にこぎつけた。公表から抽選で勝ち抜いた西武とは対照的な形で、球団としてはいい形での1位指名となった。さらに正木や木村ら高校、大学の逸材を迷わず、決断して指名した印象を受けた。また選手層が厚くなる。
1位 風間球打投手(ノースアジア大明桜高)
2位 正木智也外野手(慶大)
3位 木村大成投手(北海高)
4位 野村勇内野手(NTT西日本)
5位 大竹風雅投手(東北福祉大)
【西武◎:隅田1位など大学有望株次々指名「さすが」】
12球団で最も早く隅田の1位指名を公言し、他球団をけん制しつつ、それでも1位指名の意思を示した戦略が功を奏した。さらに佐藤、古賀と、大学生の有望株を次々と指名したのは、ドラフト巧者として「さすが」と思わせる戦略と感じた。左投手が足りないチーム事情からも満点に近い指名。
1位 隅田知一郎投手(西日本工大)
2位 佐藤隼輔投手(筑波大)
3位 古賀悠斗捕手(中大)
4位 羽田慎之介投手(八王子学園八王子高)
5位 黒田将矢投手(八戸工大一高)
6位 中山誠吾内野手(白鴎大)
【日本ハム○:有望な高校生を投打で獲得】
重複をさけつつ、将来有望な高校生右腕を獲得したということだろう。達は高校BIG3にひけをとらない能力を秘めている。ストレートの力が強く、さらに上積みが望める大型右腕だ。また強打の有薗を2位で獲得できたのも大きい。チームは中田翔が抜けたが、有望な高校生を投打で獲得したのが象徴的。
1位 達孝太投手(天理高)
2位 有薗直輝内野手(千葉学芸高)
3位 水野達稀内野手(JR四国)
4位 阪口楽投手(岐阜第一高)
5位 畔柳亨丞投手(中京大中京高)
6位 長谷川威展投手(金沢学院大)
7位 松浦慶斗投手(大阪桐蔭高)
8位 北山亘基投手(京産大)
9位 上川畑大悟内野手(NTT東日本)